子への願いを積み上げた「TSUMIBOBO」ー 上野 望( 白百合工房 )

樹種の違いが生む絶妙なバランスと、卓越した技術による安全なものづくり。

飛騨高山ものづくり実践塾 作品展「想・創・装 – craftsmanship of hida -」出展作品。

元教員が生み出した「TSUMIBOBO」は二種類の樹種を使用

木製の玩具や小型家具を製造する「白百合工房」の2代目です。若い頃は家業を継ぐ気はなく、茨城県で学校の教員をしていました。あるとき、不登校の子どもたちを集めてものづくりをしたら楽しいかなと思い立ち、まずは技術を身に付けようと親父に習うために教員を辞めて戻ってきました。ものづくりを始めたら、面白すぎてどっぷりとハマってしまい今に至ります。TSUMIBOBOは飛騨の民芸品「さるぼぼ」をモチーフとした積み木で、木育の推進のために企画しました。頭の部分には広葉樹である飛騨産のカエデを、身体の部分には針葉樹である東白川村産のスギを使用しています。

小さなお子さんでも安全・安心。注目の手触りはこだわりの磨き

頭と身体で異なる樹種が、実はTSUMIBOBOの肝となっている点です。頭の部分に使用している広葉樹のカエデは、胴体部分の針葉樹のスギと比べて重いため、積み木としての絶妙なバランスを生んでいます。どちらも岐阜県の木材なので、メイドイン岐阜としても誇れる製品となっています。制作するときには、小さなお子さんが口に入れてしまった場合も想定して、表面のちょっとした毛羽立ちにも気を遣って磨きました。胴体部分のスギは柔らかい素材なので加工が難しいのですが、素朴な手触りが魅力です。ぜひ手にとって遊んでいただき、心安らぐ香りと共に楽しんでいただきたいです。

いつか、全国の保育園を旅してTSUMIBOBOを広めたい

高山には良い作り手がたくさんいて、良いモノがどんどん生まれています。ですが、まだまだ地元の方に知られていないのがもったいないです。もっと地元で販売されて、使ってもらって、地元の方に愛されるものづくりじゃないと伸びていきません。そして同時に、全国や世界へと発信していくことも大事です。モチーフとなった「さるぼぼ」には、子どもがすくすくと育つようにと願いが込められています。夢はTSUMIBOBOを全国で販売して多くの方に手にとっていただくこと、そして僕自身も全国を旅して、各地の保育園や学校で遊びながらTSUMIBOBOを広めていくことです。

白百合工房の連絡先はこちら

社名:白百合工房
代表者名:上野 望
住所:岐阜県高山市国府町瓜巣550-1
TEL:0577-72-3733

飛騨高山ものづくり実践塾 作品展「想・創・装 – craftsmanship of hida -」開催情報はこちら

飛騨高山ものづくり実践塾 作品展「想・創・装 – craftsmanship of hida -」

開催日程:2020年11月12日(木)〜18日(水)の1週間
時間:午前10時〜午後4時まで
会場:国指定重要文化財 日下部民藝館(大新町1-52)
入場料:無料(開催期間中は入館料も無料となります!)

※駐車場はございませんので、近くのコインパーキングなどご利用ください。

お問い合わせ先

高山市ブランド戦略課
住所:高山市花岡町2丁目18番地 高山市役所4階
TEL:0577-35-3001
E-mail:brand@city.takayama.lg.jp

 

 

飛騨高山ものづくり実践塾作品展 想・創・装
高山市公式ホームページ

 

 

この記事を書いた人

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丸山純平

丸山純平(まるやま じゅんぺい)
高山市出身。株式会社ゴーアヘッドワークス 企画/ライター
ヒダストのほぼ全ての記事を書いています。
最近は飛騨ジモト大学の事務局も担当。
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